オデは、那須で繁殖犬として意地悪な飼い主のもとで暮らしていたんだ。
オデには、名前もなくて番号で呼ばれていたんだ。
意地悪な飼い主は、オデをずっと檻に閉じ込め
散歩にも連れていってもくれなかったんだよ。
オデは、かまってほしくて、檻から出してほしくて
何度も鼻で檻をこじ開けようとしたら傷だらけになったよ。
コンクリートの上での生活だったから体には、タコだらけなんだ。
ある日、食パンみたいな輪郭のおばちゃんがうちにこないかっていうんだ。
小さな怪獣もいるけどねって。
でもきっと那須での生活よりはいいかと思って行ってみることにしたよ。
フカフカの布団に初めての散歩。
変なおばちゃんからのしつこいちゅ~があるけど前よりはマシ。
そして変なおばちゃんからは、ベンジャミンという名前をくれた。
オデ、ここで暮らしてみるよ。
みんなオデのことベンちゃんと呼んでね。